日本介護支援専門員協会は、2008年度厚生労働省老人保健事業推進費補助事業として「介護支援専門員(ケアマネジャー)の医療的ケアの知識向上のための調査」を実施し、このほど報告書をまとめた。
これによると、社会福祉士を基礎資格とするケアマネの約6割が、リハビリテーションサービスのケアプラン位置づけについて「ほぼ導入できている」と自己評価しており、基礎資格が看護師のケアマネとほぼ同じ割合であることがわかった。なお、介護福祉士の場合は49.9%だった。
また、研修受講状況でみると、「導入できている」と答えた者のうち、更新研修や専門研修でリハビリテーションに関する研修を受講した者は47.4%、受講していない者は22.8%だった。
この結果を受けて同協会は、今年度中に全国11箇所で医療系サービスのプランニングに関する研修を開催する予定。
【ポイントのコメント】
あくまでも「自己評価」なので、適切に位置づけられているかどうかはわからない。
ただ、福祉系職種であっても研修等により医療系サービスを位置づけるべき視点、その際の主治医をはじめとする医療系職種との連携の方法、その評価とリアセスメントをチームで行うことを具体的に学べば、看護師との差はなくなっても当然でしょう。
スポンサーサイト
ナースケアマネでも、きちっとソーシャルワークできている人は普通にいますから。
基礎資格以外で、自分で学んだり、努力したり、チームで考えたり、という部分が肝要かと。
この調査、客大数が4,000で回答が900ちょっとということで統計学的には十分な数でしょうけど、対象が日本協会の会員ということでその時点で既にバイアスがかかってると思います。全ケアマネを対象にしたら結果も変わってくると思います。
そこのレベルアップ(ボトムアップ)が課題ではないかと。
信頼性に欠けます。
日本協会も、厚労省から(各都道府県を通じて)全実働ケアマネの名簿を入手できれば、会員以外のケアマネにも調査できますが、個人情報ですから厚労省もそこまでできないでしょう。住所等を把握している会員を対象に実施するしかない。
ところが一般的な印象として、研修とかに積極的に参加してる方に入会率は高く、そうでない方に低い傾向にあると思います。
それはそれでいいかも知れませんが…
でも、後者の方がケアマネの典型みたいに思われると困るんですが…